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【街】

抹茶色ポスト交流多彩

2009年03月23日

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写真家の庄司さんがつくったしおり。プラスチックシートを切り離すとしおりになる

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ポスト設置1周年を記念して集まった斎藤吾朗さん(右)や庄司さん(中)ら=2月8日、西尾市幸町の井桁屋公園

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熊野本宮大社に献納するミニポストをつくった稲垣信夫さん

【西尾にお目見えして1年】

●熊野本宮大社も相談

 抹茶の生産地にちなみ、抹茶色に塗ったユニークな郵便ポストが西尾市にお目見えしてから約1年。ポストを活用した街おこしや他の自治体との交流が、住民主導で盛り上がっている。(連勝一郎)

 ポストは、同市在住の画家の斎藤吾朗さん(62)が、「抹茶色のポストを市のシンボルにしたい」と発案したことがきっかけだった。
 西尾市は元々、鋳物産業が盛んな土地柄で、約40年前までは鋳物製の丸型ポストを生産していた。この斎藤さんの思いに、地元でフォークリフト部品製造業の稲垣信夫さん(71)ら有志が資金面などで協力。行政の協力がほとんどない中、昨年2月中旬、市内の井桁屋公園に設置した。
 全国で初めての抹茶色の郵便ポストに注目が集まった。
 宮城県大崎市の商店街の女性たちや県議らは昨年、相次いで西尾市を視察に訪れた。大崎市は05年、「幸福の黄色いハンカチ」にちなんだ黄色のポストをつくり、観光キャンペーンに力を入れていた。
 この視察をきっかけに、今度は昨年10月、斎藤さんが大崎市を訪れた。黄色のポストを題材にした巨大な絵を描き、1〜3月に、東京、大阪、名古屋の百貨店で展示を開催。10月には、大崎市の商店街などの招きを受け、展覧会を開く予定という。
 全国の郵便ポストの写真を撮っている写真家の庄司巧さん(44)=名古屋市=は、信号機になぞらえて、通常の赤色、西尾市の緑色(抹茶色)、大崎市の黄色をそろえ、「シグナルポスト」と名付けた本のしおりを販売した。しおりは好評で、両市の交流拡大にも一役買っている。
 また、世界遺産となっている和歌山県の熊野本宮大社から、同大社の象徴で、真っ黒な3本足の霊鳥「八咫烏(やたがらす)」にちなみ、「黒色のポストがほしい」との相談が斎藤さんに舞い込んだ。
 そこで、稲垣さんが試作品をつくった。稲垣さんは、地場産業の活性化を目指し、01年に高さ50センチの鋳物製の丸型ミニポストを考案し、1本1万9800円で1千本を売った実績があった。その時の経験を生かし、黒色のミニポストを完成させた。稲垣さんらは今後、赤、黄、抹茶など7色のミニ丸型ポストをつくり、全国に販売する計画だ。
 斎藤さんは「携帯電話やメールが連絡手段の主流となる中で、心と心をつなぐ手紙や、ポストの存在が改めて大切になっていると思う。ポストのネットワークの輪を広げて、街の活性化を目指したい」と話している。

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