ここから本文エリア 鬼ごっこ感覚、フラッグフットボール 授業採用へ講習会2010年9月1日
技術は簡単で誰もが参加できる。攻撃のたびに知恵を使いながら、役割分担を体感。そんな新しい球技がフラッグフットボールだ。文部科学省の新しい学習指導要領にも追加されたこのスポーツの講習会が、名古屋市内でこのほどあり、学校の教員たちがルールや指導方法を学んだ。 講習会に参加したのは、県内を中心とした小中学校の教員たち約90人。2011年度から小学校の学習指導要領に追加されるため、名古屋市体育研究会が主催して、8月19日に同市東区の愛知教育大付属名古屋中学校で開かれた。講師は日本フラッグフットボール協会、学校教育部長の小川昭彦さん(68)らが務めた。小川さんは「鬼ごっこの延長で楽しめるスポーツ。タックルがないのでけがの危険性も低い」と楕円(だえん)のボールを使うこの球技の魅力を説明する。 2チームの対抗で攻撃側と守備側が入れ替わるアメリカンフットボールが原型。パスを回しながら、相手陣地のエンドゾーンまでボールを運べば得点となるのも同じ。しかし、決定的に違うのは、相手への接触が反則になるためタックルができないことだ。 代わりに採用されているのが選手が腰につけたひも状のフラッグ。守備側がボールを持つ選手のフラッグを奪えば、タックルが成功したと同じことになり、得点の機会を阻止できる。 1チームは4回まで攻撃をすることができる。攻守交代のたびにチームで作戦を立てる時間があるため、自分たちの頭で戦術を考えることができる。「子供たちは、柔軟な発想でいろんな作戦を提案してくるので、びっくりさせられる」と小川さん。攻撃する選手の前に立つブロックなど、ボールを持っていない選手にもそれぞれ役割が与えられるため、運動が苦手な子供でも活躍できる、という長所もある。 講習会では、ルールの説明を受けた参加者が、チームを編成して実際にゲームをした。守備側にフラッグを取られないよう必死に身をかわしたり、おとりになった選手がボールを持ったふりをして走ったりするなど、様々な攻防が繰り広げられた。参加者は作戦タイムのたび真剣な表情で戦術を練り、作戦が成功し得点すると大きな歓声をあげていた。名古屋市千種区の春岡小学校で5年生クラスを担任する青山洋平教諭(28)は、「大人でもこんなに楽しめるとは思わなかった。2学期から少しずつ授業に採り入れていきたい」と話した。(黒田悠水) ◇ 〈フラッグフットボール〉 アメリカンフットボールをもとに米国で考案された球技。5対5で向き合って、ボールを相手陣地のエンドゾーンまで運べば得点になる。身体への接触は禁止で、守備側は相手選手が腰につけたフラッグを奪うことでタックル成功とみなされ、得点機会を阻むことができる。日本でも10年ほど前から広がり始めた。
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