ここから本文エリア 色づかぬリンゴ・家畜死亡…記録的猛暑で異変次々2010年9月4日
記録的な暑さが、県内に様々な「異変」をもたらしている。リンゴは一部で色づきが遅れる事態に。その他の農作物にも生育不良などが生じ、ストレスで家畜が死ぬケースも出た。 ■「食味的には十分だが…」気をもむ農家 リンゴは、主力品種の一つである「つがる」の着色が遅れ気味だ。岩木山のふもとに広がる弘前市内のリンゴ園地では、例年なら8月下旬には実が赤く色づくが、農家の女性は「今年は遅い。着色が進んでいる中から色合いがいいのを出荷している」。園内ではまだ青い実が目立つ。 黒石市の県産業技術センターりんご研究所によると、9月1日に園内のリンゴの生育状況を調べたところ、つがるの実は堅さや糖度、酸味などは平年並み。「食味的には十分おいしいリンゴに育っている」。だが、色合いはやはりいま一つという。 0〜5の段階で示す着色指数は、1日時点の平年値1.3に対して0.3。3〜4の色づきでの出荷が普通だが、0.3だと、「リンゴ畑を遠くから見ると、まだ緑に見える感じ」と言う。 同研究所によると、色づくのは最低気温20度以下が望ましいという。「18度ぐらいが数日続けば一気に着色が進むのだが」と気をもむ。 ■病害虫被害拡大・根腐れ…農作物の生育不良 野菜などの生育不良も目立つ。逆に、単価の高騰で「近年まれに見る大当たり」(県農産園芸課)になったスイカのようなケースもある。 県によると、高温に弱いイチゴやトマトは花の落下や根腐れが起き、収量が2割程度減ったり、空洞の実が出たりしている。高温で病害虫被害も拡大し、下北半島の野平高原ではダイコンに虫が付いて約7割が規格外に。レタスも腐敗が進む病気のため、収量が2、3割減ったという。 一方、つがる市などが特産のスイカは「農家の収入は平年の2〜5割増しでは」(県西北地域県民局)というほど好調。小玉傾向だが、青森より暑かった関東や西日本で不作のためという。 県農林水産部は3日、各県民局の農政担当者らによる臨時会議を開催。ハウス栽培は風通しをよくするなどの対策を徹底するよう農家に呼び掛けることを決めた。 県畜産課によると、三沢市、おいらせ町、横浜町などの養鶏場を中心に、8月1〜10日に計7万9千羽が暑さによるストレスで死亡。乳用牛やブタが暑さで死ぬケースも。同課は「畜舎の換気扇を回し、日よけの設置や屋根への散水も徹底して」という。 陸奥湾内のホタテ貝にも危機が迫る。海水温が高めなためで、県や県漁連など4団体は2日、対策本部を設置。6日に青森市で初会合を開く。 県水産振興課によると、8月26日〜31日の海水温は平均25.2度で平年より3度高い。今春生まれた稚貝は26度、成貝などは23度を超えると死ぬ恐れが出てくる。これからの季節が成長期のため、迅速な情報提供や指導の徹底を図るという。
マイタウン青森
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