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抗がん剤治療中もおいしく キッコーマンなどレシピ研究

2010年7月30日

 がん患者に抗がん剤治療中も食事を楽しんでもらおうと、県がんセンターとキッコーマンは29日、がん患者向けレシピの共同研究を始めた。抗がん剤治療に伴う副作用として食欲不振が挙げられる。県内のがん専門病院と大手食品メーカーの連携によるこれまでに例のない研究といい、食生活をよくすることで、患者自身が治療に積極的になれる効果があるという。

 共同研究は2012年3月までの計画で、がんセンターで抗がん剤の通院治療を受ける患者50人が対象。甘みや辛み、苦み、酸味など七つの味覚の感じ方を溶液を飲んでもらって検査するほか、味覚と嗅覚(きゅうかく)に関してアンケートを実施する。キッコーマンが得られたデータを基に患者の味覚・嗅覚の傾向を分析。その状態に合った味付けや調理方法をセンターの栄養士らと共同で開発する。

 センターによると、抗がん剤治療を受けている患者からは度々、「味がしない」「砂をかんでいるようだ」などと味覚に異常を訴える声があるという。これまでは栄養士が個別に患者から好みを聞くなどしてメニューや味付けを工夫してきたが、「味づくりのプロ」のノウハウを活用することで、これまで以上に患者の求めに応じられるレシピ作りに励みたいとする。

 キッコーマンはデータ解析や検査機器の提供などを無償で協力する。担当者は「データをしっかり解析し、患者が食事を楽しめるよう一つでも多くのレシピを提供できれば」と言う。

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