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大野・コンビニ強盗殺人1週間 容疑者、逃走1千キロ?

2010年9月3日

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事件から1週間たってもシャッターが下りたままの店の前で、規制線のテープが揺れていた=大野市牛ケ原

 大野市牛ケ原のコンビニエンスストアで店長の山本嘉裕さん(46)が殺害され、現金約35万円が奪われた事件は、3日で発生から1週間がたつ。県警は、現場から逃走したとみられる高松市の元暴力団員、河合英二容疑者(45)を強盗殺人容疑で全国に指名手配したが、所在はつかめていない。追跡に広域捜査の困難が付きまとう。

■凶器見つからぬまま

 「ビデオを見る限り、人間のやることじゃない……」

 店内の防犯ビデオを見た捜査幹部は声を詰まらせた。山本さんを襲う男の凶行の一部始終が記録されていた。

 8月27日午前2時50分。男はアイスピックのような鋭利な凶器を使い、山本さんを背後から十数回刺して殺害した。店舗奥の事務所からは、売上金約35万円が奪われた。近くに設置された防犯ビデオが、現場から立ち去る白いセダン車をとらえていた。10分にも満たない犯行だった。

 県警捜査本部は同30日、男を河合容疑者と特定し、逮捕状を取った。凶器はまだ発見されていないが、河合容疑者の車は同日までに、鳥取市内で見つかった。車内の運転席付近から山本さんの血痕が多数見つかった。同本部は、河合容疑者の犯行を裏付ける有力な証拠とみている。

■困難極める広域捜査

 河合容疑者は事件後、中国地方に向けて逃走した。29日深夜に鳥取市内で車を乗り捨て、30日にかけて鉄道やタクシーを乗り継ぎ、島根県経由で岡山市に着いた。同日、鉄道で関西方面に向かって以降の足取りは、つかみ切れていない。逃走距離は約1千キロ以上に及ぶとみられる。

 捜査員は、各地に設置された防犯カメラや交通機関などの情報を元に追跡を続けているが、河合容疑者の身柄はまだ確保できていない。鳥取市内や和歌山市内など、河合容疑者が立ち寄ったとみられる場所に捜査員が急行したが、容疑者逮捕につながる成果は上げられなかった。

 「点と点が線で結べない」

 ある捜査関係者は、土地勘のない地域の広域捜査の難しさをこう表現する。様々な場所で足取りをつかめても、次にどこに向かったかを特定するのが難しく、経路もわかりにくい。河合容疑者が出身の四国に逃げたり、大阪市内などの雑踏に紛れたりする可能性も高く、追跡は困難を極めているという。

 事件後の1週間で、県内では越前、敦賀の両市内でコンビニ強盗が相次いで発生し、いずれも犯人が捕まっていない。大野の事件後、県警はコンビニへの巡回頻度を増やすなどの対策を講じているが、住民や業界関係者の不安は募る一方だ。(岡野翔、笹川翔平)

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