ここから本文エリア 現在位置:asahi.com> マイタウン> 福岡・北九州> 記事 戦時中の大牟田・路面電車、里帰りへ募金活動準備2011年2月4日
戦時中、大牟田市の中心を走っていた路面電車が、山口県光市立図書館で展示・保存されている。「204号」と名付けられた電車は今年で「68歳」。長年の雨風で車体内外が傷み、近く解体される運命に。これを知った鉄道ファンらが何とか大牟田に里帰りさせて保存しようと、募金活動の準備を始めた。 里帰り運動を始めるのは「204号」の会(仮称)。呼びかけ人の1人で、古書店経営の古賀知行さん(63)が1月下旬、地元新聞の投稿欄で204号を紹介し、賛同者が集まってきた。大牟田市原山町の山崎藤弘さん(74)は「小学生のころ、(引っ越し先から)この電車で通学した。里帰りが実現すれば、みんなが思い出でつながることができる」と言う。 電車の路線は、市中心部の旭町から大牟田駅前を通って熊本県荒尾市との境界の四ツ山までの約5キロ。1927年に大牟田電気軌道会社として開業したという。戦時中に西日本鉄道の経営となり、西鉄大牟田市内線と変わった。 204号は昭和18(1943)年に製造されて大牟田市内で活躍したが、10年ほどして路線が廃止になった。その後は福岡市内の路面電車となり、75年に再び廃線となり、翌年開館した光市立図書館に引き取られたという。 同館によると、当初は「電車読書コーナー」として子どもたちが電車内で読書をしたりしたが、十数年前からは使われず、傷みが進んでいた。河村雅義館長は「鉄道ファンが何度か修理してくれたが、放置できないので、ばらばらにして撤去するしかない。大牟田で保存してもらえるのなら、一刻も早く引き取ってほしい」と話す。 「204号」の会は電車の撤去や運搬の費用を工面するため、募金を始めるという。問い合わせは、古賀さん(0944・52・7730、FAX0944・52・7762)へ。(松本健造)
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