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「旧敵・薩長」が会津にエール 「風評被害に負けるな」

2011年6月7日

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会津側に山口の特産品を贈る宮川力さん(右)=6日、会津若松市の鶴ケ城公園、池田写す

 戊辰戦争以来のわだかまりを乗り越え、困ったときはお互い様――。鹿児島、山口両県の観光業者らが6日、震災後の観光客減に苦しむ福島県会津若松市を訪れ、「風評被害に負けないで」とエールを送った。

 会津藩の拠点だった鶴ケ城本丸に観光業者など約50人が集まり、会津若松観光物産協会の職員らが出迎えた。山口市の旅館経営、宮川力さん(69)は「福島は安心で、楽しく旅行できると山口でPRしたい」とあいさつした。

 約140年前の戊辰戦争で、旧幕府軍だった会津藩は薩摩・長州の官軍に敗れた。以来、ギクシャクした関係が続いてきたが、近年は会津地方と鹿児島県の間で教職員の交流人事が定着。長州藩が拠点を置いた山口県萩市は4月、震災義援金2200万円や保存食を会津若松市に届けるなど雪解けムードも広がる。

 東京電力福島第一原発の事故後、会津の観光客数は大きく落ち込んだ。4〜7月に修学旅行や遠足で会津若松市内を訪れる県外の小中高校は30校と見込まれ、例年の5%ほど。震災以降の鶴ケ城天守閣の入場客は昨年より3割以上減った。

 鹿児島県観光誘致促進協議会会長でホテル経営の中原国男さん(66)は「観光不振で出勤を見合わせている会津若松市内の旅館従業員を鹿児島で引き受ける準備がある」と話した。

 式典では、会津若松観光物産協会の渋谷民男・統括本部長が「皆さんのお気持ちに感謝し、頑張っていきたい」とお礼を述べた。式典を眺めていた元会津若松市長の早川広中さん(75)は「かつての敵方に励まされ、万感の思い。薩長から多くの人たちに会津を訪れてもらいたい」と話した。(池田拓哉)

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