ここから本文エリア 県内の献血、不足中です 献血ルーム、工夫凝らす2010年8月29日
病気やけがをした人に使われる輸血用血液が、県内で不足している。今夏の猛暑や少子高齢化、不景気など、原因はさまざま。血液を確保したいと、各献血ルームでは工夫を凝らす。 28日、献血ルーム「太田YOU愛」。ラグビートップリーグの三洋電機ワイルドナイツの霜村誠一、堀江翔太、田辺淳の3選手が握手会を開き、献血を呼びかけた。 選手たちも献血室へ。初めて献血をした田辺選手は「あっという間に終わった。誰かの役に立てたかな」と話す。 県赤十字血液センターによると、現在県内ではA、O型が特に足りず、適正在庫(900人分)の9割しか確保できていないという。大規模な災害などで大量に血液が必要となれば、深刻な状況となる。 献血で得られる赤血球製剤は21日間、血小板製剤は4日間しか保存できず、日々血液を確保することが必要だ。 10〜20代を中心に献血者数は減少傾向だ。16〜29歳の県内献血者数は、2009年は2万3059人と、05年に比べ24%減。少子化で人数が減っているのに加え、若い世代の関心が薄れているようだ。 特に今年は、猛暑も献血者減少の一因だ。太田献血ルームの根岸ゆみ子所長によると、暑さで体調を崩し、献血ルームに足を運ぶ人が減っている。同献血ルームでの1日あたりの献血者数は、昨年7月は43.5人だったが、今年同月は40.3人だった。 長引く不況で、倒産や従業員の解雇などが相次ぎ、献血バスを受け入れる事業者も確保しづらくなっている。 各献血ルームでは工夫をこらす。前橋では毎週水曜日、携帯電話に花などのイラストを入れる「携帯アート」サービスを12人限定で実施。高崎では10月末、サッカーJ2のザスパ草津の試合に合わせグッズをプレゼントするなどのキャンペーンをする。 せっかく献血ルームに来てもヘモグロビン量が少ないなどの理由で献血できない人も。根岸所長は「普段から食事、睡眠をしっかり取って」と呼びかけている。(新宅あゆみ)
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