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上海万博は北海道一色 郷土芸能・搾乳・雪…魅力PR

2010年9月4日

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ステージの催しのトップを飾った白糠町の伝統芸能「白糠駒踊り」。多くの中国人来場者が楽しんだ=上海万博会場の日本館イベントスペース

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「北海道の日」の会場で人気を集めたのは、道内の風景をバックにした記念撮影と写真プレゼント。ヒマワリ畑での写真を目当てに、中国人来場者が列をなした=上海万博の日本館イベントスペース

 【上海=若松聡】上海万博で3日、北海道を大々的にPRするイベント「北海道の日」が始まった。5日までの間、各地の四季折々の代表的な風景を紹介したり、数々の郷土芸能を披露したりすることで、北海道の魅力を中国に売り込む。上海市内では「物産観光展」と「料理フェア」も開催。一連のPRイベントで、中国人観光客をこれまで以上に北海道に呼び込むねらいだ。

 「北海道の日」は、上海万博会場の日本館に隣接したイベントスペース(385平方メートル)で開かれている。道内を四つのエリアに区切って各コーナーを設け、函館山の夜景やオホーツク海の流氷、知床五湖や旭山動物園など道内を代表する観光地の写真や中国語のパンフレットが置かれた。

 体験型コーナーでは、牛の模型を使った模擬搾乳や泡の模擬降雪を楽しめる。行列ができたのは道内の風景をバックにした2カ所の記念撮影コーナー。流氷や小樽運河などから好きな背景を選べるものと、名寄市のヒマワリ畑をバックにしたもので、写真はその場で無料提供された。

 ステージでは期間中、アイヌ民族舞踏や道内各地の伝統芸能が続々と披露される。ボールを使った雪合戦やパークゴルフの体験もしてもらう。

 イベントスペース前には、開場前から多くの中国人が並んだ。江西省から来た徐芳芳さん(28)は「1時間待ってやっと入れた。非常に満足。北海道は風景がとても美しい。ぜひ行きたい」と笑顔で話した。

 上海万博には5月の開幕以来、約4700万人が入場。日本館には1日あたり約2万2千人が訪れている。道は「北海道の日」の入場者数の目標として、1日あたり1万人を達成したい考えだ。

■市内では食と物産のフェアも

 上海市内では「北海道の日」に合わせたPRイベントが開かれている。

 食の分野では、市中心部の高級ホテルで、2日から12日まで「北海道物産観光展」と「北海道料理フェア」を開催。72の道産食材・食品を販売し、道産の時鮭(とき・しらず)やホタテ、ジャガイモなどを使った料理をメニューに並べる。

 観光分野では同じホテルで2日、大規模な商談会が開かれ、道内の自治体の担当者や旅行会社、ホテルなどが、上海の旅行会社やメディアにそれぞれの「売り」をアピールした。

 北海道の日も含めた一連のイベントに道内から参加したのは、20市町村と約90の企業・団体で、総勢は約400人にのぼった。北海道観光振興機構の幹部は「これほど大がかりに『北海道』を掲げたPRは初めて」と言う。

 官民あげて北海道PRに取り組んでいるのは、道内を訪れる中国人観光客が増加の一途だからだ。昨年度の道内の観光客数は、前年度比0.5%減だった(4682万人)が、中国人に限れば同95.6%増と倍増し、過去最高の9万2700人にのぼった。

 その勢いは今後も続くとみられる。中国映画やテレビドラマのロケ地に登場することで、道内は日本の他地域に比べて知名度が高いうえ、7月からは中国人向け個人観光ビザの発給対象が中間所得層まで拡大された。さらに先月21日には、中国政府が日本の旅行会社による中国人向けの海外旅行販売を年内にも解禁する方針を打ち出した。

 高橋はるみ知事は上海市内で記者団に「官民問わず、どなたと会っても北海道への関心が高まってきている」と手応えを語った。

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