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城下町散策、着物姿で江戸気分 豊岡で無料レンタル開始

2010年9月4日

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観光客に貸し出される着物=豊岡市出石町

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レンタルを取り扱うそば屋と「お直し処」の目印となるA4サイズののぼり=豊岡市出石町

 城下町の風情が残る豊岡市出石町の町並みを着物姿でゆっくりと散策してもらおうと、同市商工会出石支所が11月までの期間限定で観光客向けに着物の無料レンタル事業を始めた。出石の観光振興とともに、着物の提供を受けた但馬ちりめんの産地、同市但東町の地場産業の振興にもつなげるのが狙いだ。

 同支所によると、出石を訪れる観光客は滞在時間が短く、駐車場の回転から推定すると1時間前後という。着物を着て江戸時代にタイムスリップした気分でゆっくりと城下町の町並みを散策してもらおうと、着物レンタルを企画。同支所の本井嘉広課長は「『そば』だけではない出石を見てもらいたい。滞在時間を長くすることで観光消費が少しでも増えれば」と話す。

 着物は同商工会但東支所が但馬ちりめんの技術などを生かそうと設立した「たんとうライフ」が提供。絹と綿を折り合わせた夏向きの着物で、神戸芸術工科大の学生がデザインした若い女性向けとなっている。

 着物のレンタルは、食事やおみやげの購入にもつながるよう町内3カ所のそば屋で取り扱う。おかみさんや女性従業員には着付けの研修も受けてもらった。着崩れを直す「お直し処(どころ)」を、町内6カ所の美容院や呉服屋などがボランティアで引き受ける。

 レンタル事業に合わせ、自前のものも含めて着物を着た人には、家老屋敷などの観光施設の入場が無料になるほか、土産物店や飲食店で割引や景品が付く特典もスタート。町を挙げて着物が似合うまちづくりに取り組む。

 着物のクリーニングなど管理費用がかかるため、今回は期間限定となったが、本井課長は「有料化してでも継続できれば」と来年以降の事業継続を模索する。課題の一つに着物の数をそろえることがあり、同支所では家庭で使わなくなった着物の提供を呼びかけている。

 着物のレンタルは11月10日まで。着物と着付けは無料だが、着物用の肌着(900円)、足袋(400円)は有料。肌着などは持参も可。問い合わせは同支所(0796・52・2113)へ。

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