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避難所にカレーをお届け 愛知のイスラム教徒「恩返し」

2011年3月26日

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チキンビーンズカレーの仕込みをするダイアモンドさん(左)=岩手県大槌町の町中央公民館

 きっかけは、18日昼の金曜礼拝だった。愛知県春日井市で、仲間と共に祈りを捧げたエムディ・ヒラ・ダイアモンドさん(41)は「被災地に行きたい人は、手を挙げて」と呼びかけた。応じたのは、日本で働くイスラム教徒17人。出身地はミャンマー(ビルマ)、パキスタン、スリランカとさまざま。ダイアモンドさんはバングラデシュ出身だ。

 17人はその日の夜に4トントラックにカレーの材料を積み込んで愛知県を出発。1200キロを走り、丸1日かけて大槌町へ駆けつけた。「800キロかなと思ったけど、道に迷って長くなってしまった」

 メニューはビーフのミンチとジャガイモのカレーに、チキンビーンズカレー。愛知のインド料理専門店でスパイスを買い込み、ナンも用意。ホットなカレーと甘いチャイを計1千食弱、毎日避難所に配って回る。子どもに大人気で、炊き出しを手伝ってくれるほどだ。ダイアモンドさんは「避難所の人たちは私たちが来て驚いていたけど、涙を流して喜んでくれた。僕たちはカレーを毎日作ってるから、おいしいですよ」。

 日本に来て21年。住まいの岐阜県美濃加茂市では、中古車販売を営む。「我々はすごく日本にお世話になって、お金を稼ぐことができた。お金もちょっとしかないけど、恩返しがしたかった」

 来県前、日本人の妻と5人の子どもと一緒に、被災のニュースを見て、涙を流したという。「岩手のことはみんなが心配している。何とかして一人でも笑ってくれるようなことがしたいと、みんなが思ってる」

 日本各地のイスラム教徒に参加を呼びかけると、群馬や埼玉からも材料や支援物資を持ったウガンダ人やケニア人が集まってきた。(疋田多揚)

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