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集会場建材にがれき木材再利用 岩手大教授らの提案実現

2011年6月11日

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がれきを分別、加工して生産した復興ボード=岩手県宮古市、葛谷晋吾撮影

 岩手県内の被災地でがれきとなった木材を、地元の加工場で板材(ボード)に再生し、仮設住宅団地の集会場の建材として使うことになった。今回の震災に伴う仮設建設で、がれき再生材が使われるのは初めて。がれきの処理、仮設住宅の建設、被災地の雇用確保と「一石三鳥」が期待されている。

 県に提案したのは、岩手大の関野登教授(木質資源工学)と県立大盛岡短期大学部の内田信平准教授(建築設計)。国内でも珍しい木材再生技術を持つ加工業者が宮古市内にあることから実現した。

 関野教授の試算では同市周辺のがれきは約200万トンとみられ、良質な木材が約3万トン取り出せるという。釘などの分別に手間がかかるものの、一つの活用法として注目した。

 木材をチップ化し、さらに圧縮してボードに加工。同市の建設業者が集会場を建てる。がれき木材の再資源化とともに、被災地で臨時雇用を生む意味もある。関野教授らは再生材を「復興ボード」と呼ぶ。

 これを使って集会場を建てるのは、同市津軽石に建設中の仮設住宅(82戸)。木造平屋建て約100平方メートルの集会場には、洋室と給湯室、浴室、便所などが設けられる。使われる復興ボードは壁と天井、床で大小合わせて164枚で、13日にはめ込み作業に入る。

 がれき木材は犠牲者や行方不明者が住んでいた家の柱やはりだった場合も少なくない。集会場の設計を担当した内田准教授は「個人や街の財産であった柱やはりを焼却処分したり、燃料にしたりするのではなく、『もの』として再生し、もう一度命を吹き込みたい」と話している。(吉川一樹)

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