ここから本文エリア 仙台育英の元エース大越さん、「夏」初勝利 高校野球2010年7月19日 1989年の夏の甲子園で準優勝した仙台育英。当時のエースで元福岡ダイエーホークスの外野手、大越基(もとい)さん(39)が、18日の山口大会1回戦で監督として「夏」初勝利を挙げた。兄の貞人(ただひと)さん(41)は泉の監督。泉もこの日勝って、16強入りを決めた。 基さんが率いるのは早鞆(はやとも)=下関市=。危なげない試合運びで5―0で勝った。「ほっとした。守備は100点満点、打撃も合格点」と、基さんはほおを緩ませた。 早鞆の勝利を知った貞人さんも「昨日電話しようと思ったけど、ナーバスになってはまずいと思ってかけなかった」と笑顔になった。 ダイエーでも2度の日本一に貢献した基さんだが、「兄貴がいなかったらそこまで行けたかどうか」と話す。野球を始めたのは小2の時、貞人さんがいた少年野球チームに入ったのがきっかけだ。 基さんが日本一直後の03年秋に突然解雇され、教員をめざしたことに、貞人さんは驚いた。「野球にはなんらかの形でかかわっていくとは思ったが、高校野球とは……」 基さんは33歳で東亜大(同)に入学し、教員免許を取得。早鞆の教員になり、野球部を受け持つことが決まると、“先輩”の貞人さんは助言した。「我慢して、じっと子どもを待つことが大切だ」 昨年夏に監督に就いた基さんは、その言葉を信じ、見守るスタイルを貫いてきた。 泉は18日、延長戦を制した。「粘っていけば何があるかわからない。肩の力を抜いて一つひとつ戦ってほしい」。貞人さんは“後輩”にエールを送った。(堤之剛、箕田拓太)
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