ここから本文エリア 過疎進む七ケ宿町のGS再オープン お年寄りも「安心」2010年9月2日
七ケ宿町関で4月末に閉じたガソリンスタンド(GS)が1日、再オープンした。スタンドを丸ごと寄付された町が新たな経営者を募った結果、町内の自動車整備会社が引き受けたからだ。町民の10人に4人が65歳以上で高齢化と過疎が進む山あいの町で、「給油までも……」と不安に思っていたお年寄りたちも「安心した」と喜んでいる。 このGSは町内の商店主が営んでいた。全国的にもGSの廃業が増えるなか、経営者が高齢になったことや後継者がいないことなどを理由に4月末に閉鎖された。それまで約30年営業していたという。 町内にあるGSはほかに、西に13キロ離れた山形県境の同町湯原の1店だけ。次に近いのが白石市小原の店舗だが、これも東に14キロ離れている。自家用車の給油はもちろん、猛暑のなか、「はびこった雑草を刈る草刈り機の燃料にも困った」と関自治会の管原研治会長(58)。「冬の灯油も不便になる」という問題もあった。 前の経営者は土地、建物、給油設備(計600万円相当)を町に寄付。これを受けて町が商工会を通じて新たな経営者を募ったが、なかなか現れなかった。地下タンクを含め老朽化した設備を近い将来、多額の費用をかけて取り換える必要があるのが問題になったという。 引き受けたのは、町内で自動車整備を手掛ける共和自動車工業。錦初男社長(77)は「町民から車を預かって修理している。同じ車の仕事で、町からも『やってくれ』と頼まれた。町民の不安、不便をなくすためにと思い、引き受けた」と話す。当面、赤字経営が予想されるが、町は施設を無償で貸し出し、補助金として今回100万円を交付して手助けする。 この日あった開所式で、梅津輝雄町長は「過疎の町にとって身近なガソリンスタンドは大切な施設。町民の安全、安心のために行政が後押しすることが必要だった」と述べた。錦社長は「町から預かった給油所。町民の安心のために恥ずかしくないスタンドとなるよう懸命に努力する」と話した。(石井力)
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