ここから本文エリア 投手力強化、大会盛り上げる―長野大会を振り返って2010年7月30日
93校が出場した第92回全国高校野球選手権長野大会(朝日新聞社、県高野連主催)は、松本工の初優勝で幕を閉じた。県内4校で監督として31年間にわたって指導に携わり、今は日本高野連評議員を務めている奈良井宏美さん(70)と今大会を振り返った。 ――決勝戦は、松本工の9回2死からの逆転劇でした。 「史上まれに見る素晴らしい決勝戦だった。松本工のねばり強さに、『野球は2死から』であることを改めて教えられた。『これぞ高校野球』と多くの人に感動を与えたでしょう」 「松本工の柿田君は今大会3度の延長戦を含め1人で投げきり、後半やや疲れが見えたが、守りやスタンドの後押しが味方して投げきった。松本工と松商学園、どちらが勝ってもフェアな試合でした」 ――松商学園のエース平間君も、準決勝の佐久長聖戦では素晴らしい投球を披露しました。今大会を通して、打撃戦より投手戦が多かったように思います。 「平間君はひじの故障が心配されたが、最後はややスタミナが足りなかったように見えた」 「今年は雪が多く、どのチームも冬の間に走り込みなどで体力作りをしっかりやった。その結果が表れたのでしょう。春の大会以降各チームとも投手力を強化したあとが見えました。特に制球力の良い投手が現れ、大会を盛り上げました。松本工の柿田君はもちろん、長野日大・加藤君、上田千曲の柳沢君と児山君、長野・西沢君、松代・瀬在君、佐久長聖の高野君と下田君も素晴らしかった。大会通算本塁打数は13本。昨年の36本に比べて大幅減も、その証拠だと思う」 ――甲子園初出場の松本工には、どんな試合を期待しますか。 「長野大会のように、柿田君が3失点以内に抑え、ねばり強く守れば、チャンスはある。捕手の大熊君は、2年生ながら、ピンチの場面ではきちんとタイムを取って柿田君に話しかけるなど、『目に見えないファインプレー』があった。甲子園では走者に盗塁を許さないよう注意してほしい。野手は、甲子園のファウルグラウンドが少し小さくなり、左中間に風の向きが変わっていることに注意してほしい。フレッシュなチームなので、活躍が期待できると思います」 ◇ 選手権大会は8月4日に兵庫県西宮市の県立芸術文化センターで組みあわせ抽選会があり、7日に同市の阪神甲子園球場で開幕する。(野津彩子)
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