ここから本文エリア スノーシューで雪山すいすい 山ガール・家族連れに人気2011年2月24日
雪の上を自在に歩ける、西洋かんじき「スノーシュー」が人気を集めている。県内各地で、アウトドア学校や宿泊施設がツアーを開催。夏、登山に親しんだ「山ガール」や家族連れが、冬のフィールドにも足を運ぶきっかけになっているようだ。 1月下旬、信濃町であったツアー。道のない山中を、ガイドと参加者5人が歩いた。 積雪は約2メートル。だが、スノーシューをはけば新雪の分、20〜30センチ足が沈むだけで歩ける。上りは、斜面に対してジグザグを描いて進む。滑りやすい急な下りは、かかとを雪に突き刺し、やや後ろに重心をかけるのがコツという。 コースの半ば、木立が開けて一面の雪原が現れた。下は、厚い氷に覆われた池だ。 「すごーい」。長野市の岡部春菜さん(25)と、愛知県からきた友人の竹下杏実さん(26)は雪を蹴って走ったり、わざと倒れたり。雪の感触を思い切り味わった。 2人とも夏の登山は経験済みだが、冬の山に入るのも、スノーシューも初めて。「雪が積もった山や木の様子がきれい」と岡部さん。竹下さんも「登山より簡単。池の上に行けて感動しました」。 ツアーを主催しているのは、同町のアウトドアスクール「サンデープラニング」。校長の吉原宜克さん(62)は、技術もいらず大人から子どもまで一緒に歩けるのがスノーシューの魅力、と話す。 「おしゃべりしながら、時々、足を止めて。辺りを見回せば、冬ならではの発見がたくさんありますよ」 葉を落とした樹木の見分け方や名前の由来などの解説も、ツアーの目玉だ。 他の季節と違い、道なき道を進めるだけに、個人で行く場合は注意も必要だ。 「雪景色の中では迷いやすい。夏に歩いてよく知っている場所や、大回りでないハイキングコースを選んで」と吉原さんはアドバイスする。 ◆ 松本市のカモシカスポーツ山の店・松本店はこの季節、入り口近くにスノーシューを並べている。 「数年前からブーム。レンタルできる場所は限られるので、買う方が増えています」と副店長の喜多篤志さん。 クロスカントリースキーより小回りがきき、木が混み合っている場所にも入れる。本格的な冬山は無理でも、散策を楽しみたいという家族連れや、昨年注目を集めたファッショナブルな「山ガール」に人気という。 製品はフレームの材質や形によって主に3タイプ。パイプ状のアルミは軽さが特徴で、比較的平らな場所に向く。板状のアルミは剛性やグリップ力が強く、起伏の多い地形に向く。プラスチックのものもある。いずれも裏側にツメやスパイクがあり、つま先と足首をベルトで締めて装着するつくりは共通だ。 「フレームが大きい方が浮力も大きいため沈みにくく、小さい方が取り回しが楽。体格や用途に合わせて選んで」と喜多さん。専用の靴はいらず、防水性のある夏の登山靴でいい。ストックは、場所に合わせて長さをこまめに調節すると疲れずに歩けるそうだ。(佐藤美千代)
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