ここから本文エリア

現在位置:asahi.comマイタウン新潟> 記事

成人式前倒しやめます 湯沢町「19歳の酒席」懸念

2010年7月22日

 新成人のお祝いはみんな二十歳(はたち)になってから――。成人式を例年8月に前倒しし、参加者の大多数が19歳だった湯沢町は、今年の式典開催をやめ、1年延期することを決めた。式典後のパーティーなどで、未成年者が羽目を外して飲酒するケースを避けたいためで、式典当日には全員が満20歳以上になっているよう年度調整した。

 「成人の日」は祝日法改正で2000年以降、1月の第2月曜となった。ただ、県内では、豪雪の影響などから1月中の実施は少なく、5月の大型連休や夏休み期間中が大多数となっている。

 湯沢町の場合、新成人の帰省が見込まれるお盆に合わせて、例年8月14日に設定してきた。だが、年度途中の前倒し実施のため、参加者は、式典後約7カ月半の間に誕生日を迎える19歳が多かった。

 町教育委員会によると、今年の対象となる1990年度(4月2日〜翌91年4月1日)生まれの88人のうち半数以上が、式典当日には満20歳に達していないという。

 6月10日の町議会で、議員から「お祝いの席で未成年の飲酒の危険性が考えられる」と指摘があった。町側は、19歳の新成人が実際に飲酒した例は把握していないが、「間接的にその恐れにつながる行事を計画することはやめたい」とし、式典を開く年度中に21歳となる人を「新成人」とすることを決めた。

 町は、対象世帯に式典を1年延期する通知を発送したが、開催2カ月前の急な変更だったため、「説明が不十分」「衣装の準備をしていた」といった苦情や問い合わせが相次いだ。町は、町の広報誌や町議会全員協議会で説明し、理解を求めるなど、事態の収拾に追われた。

 19歳の新成人を巡る式典の見直しは津南町でもあった。「お酒を飲める年齢と飲めない年齢に分かれているため、2次会で気を使う」といった新成人のアンケート結果をもとに、例年8月の式典を昨年は開かず、全員が満20歳以上になった今年5月に実施した。8割を超える高い出席率だったという。

 県教育委員会などによると、90年度生まれの人を対象にした成人式を今年度中に開くのは、新潟市、三条市、新発田市、村上市、燕市、五泉市、聖籠町、田上町、阿賀町、刈羽村の10市町村。19歳が含まれる場合があるが、「1年遅らせると、他市にいる同級生が先に成人を迎えることにもなり、お祝い時期に差が出てしまう」(阿賀町)、「新成人による実行委員会に、『未成年者もいる』と注意喚起をしている」(聖籠町)などと、事情や対応は様々だ。(服部誠一)

PR情報

朝日新聞購読のご案内
新聞購読のご案内 事業・サービス紹介

ここから広告です

広告終わり