ここから本文エリア

現在位置:asahi.comマイタウン大分> 記事

ティラピア減るとメダカも減る? 大分市、駆除に難問

2011年5月28日

写真

大分城の堀で釣れたティラピア

 大分城(大分市)の堀で外来魚の「ティラピア」が大繁殖している問題で、堀を管理する大分市の釘宮磐市長は27日の定例記者会見で「ティラピアが減るとコイが増えてメダカが減る可能性などもあり、微妙な問題だ」と述べ、駆除するにしてもコイやメダカなど堀のほかの魚類との生態系バランスなどを考慮しながら慎重に進める必要があるとの考え方を示した。

 ティラピアはアフリカ原産。胃酸が強く他の魚の卵や稚魚などを旺盛に食べることで知られ、環境省の「要注意外来生物」に指定されている。養殖用に持ち込まれたとみられる。

 堀は下水の再処理水が流入しているため水温が一定で、寒さに弱いティラピアが繁殖しやすい環境が保たれている。コイのほか、在来種のモツゴやメダカが生息し、ボラなどの海・汽水魚も生息している。

 ところが大分市が昨年9月に調査した結果、堀の魚類の約9割はティラピアだと判明。アマゾン川などに生息する熱帯魚のナマズも見つかった。このため市は環境省や外来魚の専門家に対応を相談していた。

 大分市にアドバイスした滋賀県立琵琶湖博物館の中井克樹・専門学芸員は「堀のような人工的な水域でも在来種が生息していれば対策を取る意味がある。一時的にティラピアを駆除するのではなく、駆除によって在来種にどんな影響が表れるかをよく見ながら実施することが必要だ」と話している。堀から下流にティラピアが流出することなど、水系としても注意して考える必要があると指摘している。(神崎卓征)

PR情報

朝日新聞購読のご案内
新聞購読のご案内 事業・サービス紹介

ここから広告です