ここから本文エリア 森ファンド出資者、追加募集 西粟倉村の林業再生事業2010年7月10日
個人投資家から1口5万円の出資を募り、林業再生につなげる西粟倉村の「共有の森ファンド」が、6月末から出資の追加募集を始めた。コストはかかるが効率的な大型機械による間伐で、豊かな森林の次世代への継承を目指す。 同村は、村面積(約5800ヘクタール)の95%が森林で、大半は樹齢50年近いスギやヒノキの人工林だ。過疎化や高齢化、木材相場の低迷などで、所有者による管理が難しく、荒廃が懸念されていた。 打開策として道上正寿村長が掲げたのが、「百年の森林(もり)構想」。森林事業会社・トビムシ(竹本吉輝社長、東京)の企画が一致して、去年4月にファンドを創設。ネットで募り、今年3月末に締め切った第1回には504口、2520万円の出資があった。 この資金や国の補助などでトビムシが購入した大型伐採機械4台を、森林組合が有料で借り受ける。組合は、村と森林の長期管理契約を結んだ地権者が所有するスギ、ヒノキを伐採。これを販売した収益と国の補助金で、賃貸料を賄う。収益の一部は、地権者にも還元される。 地権者は費用負担なしで、管理を委託できる。村が契約した地権者は約240人、面積は約300ヘクタール。最終的に1500ヘクタールの管理を請け負う。 追加募集の目標は10月までに1千万円。出資者には配当のほか、西粟倉の木の家での無料宿泊、特産の農産物の割引販売などの特典がある。 第1回の出資者249人のうち県内は26人。東京の79人のほか、関西も多い。トビムシの担当者は「岡山出身者が多い。配当には無関心で、郷里の森林への思いで出資してくれている」と話す。 道上村長は「わずか1600人の村だけで森は守れない。村の将来に目を向けてくれる方々との交流を通して森を守りたい」と話している。(中村二郎)
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