ここから本文エリア 戦時中の汗と涙の結晶…引き揚げ者の紙幣・通帳を虫干し2010年7月30日
大阪税関(大阪市港区)は29日、戦後に海外から引き揚げた人から預かった紙幣の通貨や証券、預金通帳など約1万4千点を虫干しした。 当時、連合国軍総司令部(GHQ)がインフレ防止のため日本国内への定額以上の持ち込みを制限したため、税関が旧満州などからの引き揚げ者から制限額を超えた分を預かったもの。同税関では、毎年、一部を保管庫から取り出して、防虫対策などのため空気にさらしている。 1953年に返還を始めたが、現在も全国で6割近くが保管されたまま。大阪税関でも約3万2千人(59%)が未返還だ。同税関では「通貨としての価値は、なくなったり下がったりしているが、汗と涙が結晶したものともいえる。形見としてご遺族が引き取る場合も多い」と話す。昨年は179件照会があったうち、返還できたのは4件だった。問い合わせは同税関監視部(06・6576・3115)へ。(丸山ひかり)
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