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各地で陥没・損壊 県内で32人重軽傷 東日本大震災

2011年3月12日

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液状化とみられる現象で江戸川堤防が崩落し、道路がたわんだ=幸手市西関宿

 甚大な被害をもたらした11日の「東日本大震災」で、県内も大きく揺れた。震度は宮代町で6弱、さいたま市などで5強を記録。県によると、同日午後8時半現在で32人が重軽傷を負っているという。建物の損壊や道路の陥没なども相次いだ。鉄道や高速道路は不通となり、帰宅手段を失った通勤・通学客もいた。

 県によると、11日午後8時半現在、県内の人的被害は重傷が3人、軽傷が29人。そのほか、越谷市によると、アパートの3階から2階に飛び降りた人が重傷を負ったといい、被害はさらに増える可能性がある。

 県警によると、川越市ではブロック塀が倒壊し、男性(81)が下敷きになって足の骨が折れる重傷。行田市小見のパチンコ店では天井が壊れ、男性2人が負傷した。富士見市では人が乗った車が川に転落し、近くにいた釣り人も驚いて川に落ちたが、いずれも軽傷の模様。

 浦和署によると、さいたま市浦和区では8階建てのビルの壁が崩落し、当たった男性が軽傷を負った。区内では他にも屋根瓦が落下し、通行人1人が負傷した。

 杉戸署管内では、102歳の女性がタンスの下敷きになって軽傷を負ったという。

■ライフラインに被害

 県は災害対策本部(本部長・上田清司知事)を設置。同日午後3時45分に県幹部らが集まり、1回目の会議を開いた。会場となった県危機管理防災センターは新設されたばかりで、14日から予定していた運用を前倒しした。2階の本部会議室で同日夕まで約1時間ごとに会議が開かれ、被害状況が報告された。

 同本部などによると、宮代町で橋脚に段差が生じたほか、県道も陥没などのため、幸手市内や加須市内で通行止めに。戸田市の荒川河川敷道路では液状化現象も起きた。

 朝日新聞の取材でも、県内各地の被害が判明。川口市役所では、壁やガラスにひびが入り、屋上の旧望楼からコンクリート片が落下した。窓ガラスは、秩父市役所で85枚が割れ、さいたま市岩槻区役所では79枚にひびが入った。

 本庄市では、国の登録有形文化財の本庄仲町郵便局の外壁が落下した。越谷市内の大型商業施設「イオンレイクタウン」の映画館では、10館のうち1館で天井が全壊し、他の3館でも部分的に崩れたという。

 また、行田市の行田浄水場が停電のため送水不能となった。県内の小中学校、高校など校舎の被害は約160校に上り、さいたま市の学校でも漏水や外壁の破損などが相次いだ。鳩ケ谷市のめっき工場ではクロムが流出し、事業者が回収にあたった。

 県内の鉄道、高速道路が同日夜まで不通となったため、帰宅できない人が駅周辺で足止めになった。県は、さいたま市中央区の「さいたまスーパーアリーナ」を仮眠所として開放した。

 東京電力によると、福島原発が停止した影響などで、約35万件が停電した。

      ◇

 気象庁によると、県内各地の震度は次のとおり(震度5弱以上)。

 【震度6弱】宮代町

 【震度5強】熊谷市、行田市、加須市、東松山市、羽生市、鴻巣市、深谷市、久喜市、吉見町、川口市、春日部市、草加市、戸田市、三郷市、幸手市、吉川市、川島町、白岡町、杉戸町、さいたま市大宮区、さいたま市中央区

 【震度5弱】本庄市、嵐山町、美里町、上里町、川越市、狭山市、上尾市、越谷市、蕨市、鳩ケ谷市、朝霞市、志木市、和光市、新座市、桶川市、北本市、八潮市、富士見市、蓮田市、坂戸市、鶴ケ島市、伊奈町、三芳町、毛呂山町、松伏町、さいたま市浦和区、さいたま市岩槻区、秩父市、横瀬町

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