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3世紀の「琴」が出土、全国5番目の大きさ 栗東

2011年6月1日

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下鈎遺跡から出土した「槽作り琴」=栗東市下戸山

 滋賀県栗東市苅原の下鈎(しもまがり)遺跡から古墳時代初頭(3世紀)の「琴」の一部が出土したと市教委が31日発表した。長さ約158センチあり、全国で5番目、近畿地方でも野洲市の市三宅東遺跡の出土例に次ぐ大きさという。周辺の小柿遺跡や野尻遺跡でも同様の大型の琴が出土しており、市教委では野洲川流域の特色とみている。

 下鈎遺跡は弥生時代を中心とした集落遺跡で、住宅建設に先だって2009年11月から発掘調査された。調査を担当した市文化体育振興事業団文化財センターの近藤広係長によると、見つかったのは琴の上部の板で長さ約158センチ、幅24センチ、厚さ1.8センチで、復元すると幅は32センチになるという。当時の河川跡の土中から発見され、水を含んだ粘土層にあったことから、保存状態はいいという。

 琴板の底に共鳴用の箱形の「槽(そう)」を取り付けた「槽作り琴」と呼ばれる構造で、板には槽を固定するための桜の樹皮が残っており、上からくさびを打ち込み、木の釘で固定した跡もあった。

 また、板の端には弦を掛ける「琴尾」の突起が五つ残っており、弦を巻き込んだ「集弦孔」の位置などから一般的な6突起ではなく8突起の可能性があり、こうした例は、静岡県浜松市の角江遺跡で確認されただけで非常に珍しいという。

 出土した琴板は4日午前10時〜午後5時に栗東市綣2丁目の市立栗東西図書館で公開される。5〜19日には同市小野の栗東歴史民俗博物館で展示される。

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