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雲南産の食材でスイーツ 地域の魅力発信へ店主ら試み

2010年12月21日

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雲南産の牛乳や卵、米でつくられたドーム形のズコット(奥と手前)とプリン(右)=雲南市加茂町東谷

 雲南市でつくられた卵や牛乳、野菜を材料にしたプリンやケーキを、地元の菓子店が工夫をこらして提案するプロジェクト「うんなんスイーツの杜(もり)」が人気を呼んでいる。先月発売の米粉のチーズケーキ「杜のズコット」は県外からの引き合いもきた。地元の素材にこだわるなかで、菓子店主らは地域の魅力を再発見できたという。ふるさとへの思いが詰まったスイーツをクリスマスの食卓にいかが?

 2009年春、同市が呼びかけた「農商工連携」で市内の和洋菓子店4店が集ったのが始まり。地元素材といえば、全国で評価が高い木次乳業の低温殺菌牛乳と県内有数の生産量を誇る卵……。牛乳と卵といえばプリンだ。第一弾として、巨大なバケツプリンやプリンまんじゅうなど、各店が工夫を重ねた商品を発売。今春には地元の野菜を使う「野菜スイーツ」に取り組んだ。県立大学健康栄養学科の学生が提案したレシピをもとに、緑のロールケーキや野菜のマカロンを開発した。

 11月発表の第3弾では、全国の菓子業界で注目されつつあるイタリアのドーム形ケーキ「ズコット」に着目した。プロジェクトのリーダーの坪内肇さん(47)の高校生の娘が小麦アレルギーだったこともあり、小麦粉のかわりに地元のコメの使用を思い立った。10月、完成した「杜のズコット」を試食した娘は「おいしいね!」と笑顔を浮かべた。「生まれてはじめてチーズケーキを食べる姿を見て、うれしくて涙がこぼれそうでしたよ」と坪内さん。

 地元素材を追求するなかで、それまで業者から仕入れていたスモモやプルーンなどが市内で作られていることを知った。米粉は小麦粉より高価だし、地元の果物も割高だ。でも「雲南のフルーツやコメでつくりました」とPRすることで、売り上げは1割近く増えたという。

 市内には低温殺菌牛乳や有機農業の伝統があり、「安心安全」や「産直」への市民の意識が高い。坪内さんは「プロジェクトを通して『地産地消』や『安心安全』が大きな付加価値になることに気づき、ふるさとの魅力をいくつも発見できた。地元素材を使うことで地域の農家に貢献している自信ももてた。商売に夢が出てきました」と話す。

 プロジェクトの問い合わせは市産業振興センター(0854・40・1052)。HPはhttp://www.unnan-sweets.com/(藤井満)

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