ここから本文エリア 余裕わずか、猛暑に不安 中電と東電の今夏電力供給計画2011年5月31日 静岡県の危機管理連絡調整会議が30日、県庁で開かれ、中部電力と東京電力からこの夏の電力供給計画が説明された。両社とも需要を上回る供給が出来る見通しを示しながらも、節電への協力を求めた。県側は猛暑や発電所のトラブルによる大規模な停電が起きないよう要請した。 ■中部電力エリア 浜岡原発の全炉が停止した中部電力は、管内のこの夏の最大需要を2637万キロワットと想定した。長期間停止していた武豊火力発電所3号機の再稼働などによって、需給が最もひっぱくする7月に2763万キロワットの供給が可能になったとした。 しかし、最大需要に対する余裕はわずか126万キロワットになる。管内では気温が1度上がると80万キロワット程度の需要が増えるといい、37.8度を記録した2008年8月5日には、過去最大の2821キロワットの需要があった。 中電では、節電を呼び掛けるとともに関西電力や九州電力などの電力5社に応援融通を要請。電力会社以外の事業者などからも、電力購入を検討しているという。 ■東京電力エリア 東電は福島第一原発の事故などにより、本来よりも約2100万キロワットの供給不足が生じていたという。この夏の最大需要は、7月末の5500万キロワットと想定。被災した火力発電所の復旧や揚水発電の活用などによって5520万キロワットの供給が出来るといい、わずかだが20万キロワットの余裕があるとした。 しかし、猛暑だった昨夏の最大需要は約6千万キロワットで、仮に今夏も昨年並みの猛暑で電力需要が増えれば不足するのは明らか。 同社の栃木宏光沼津支店長は、気温が1度上がると使用量が170万キロワット増えると説明。「供給予備力はわずかであり、電力需要が急増した場合には、需給の安定が保たれない恐れがある」と、エアコンの冷房温度を高めるなど節電への協力を求めた。 さらに「需要が供給力を上回ることが分かれば、計画停電をお願いすることもある」と、計画停電の実施も示唆した。 ◇ 小林佐登志・県危機管理監は会議の中で、「ぎりぎりでやっていてはリスクがある。大規模停電が起こらないようにしてもらいたい」と両社に求めた。 この日の会議では、県側は、15%の節電計画を報告した。県組織の取り組みとして、(1)空調や証明の稼働時間の1時間短縮(2)クールビズの徹底(3)パソコン使用やエレベーター利用の抑制などを挙げた。 ■省エネに涼求め、ゴーヤ品切れも 熱海市中央町のホームセンターでは、夏の節電効果と日よけ用にゴーヤや朝顔などのつる植物が人気だ。特にゴーヤは品切れの状態が続いていて、いつ入荷出来るか分からないという。 女性店員によると、ゴーヤは50苗程度入荷しても店頭に並べるとすぐに売り切れ。「グリーンカーテン」として建物を覆う市民らが増えているためという。 同市内の男性(65)は「手間はかかるが、初めてゴーヤを植えた。節電につながるかな」と期待する。女性店員は「ゴーヤは、日よけと食べ物になるので一石二鳥です」と笑顔で花の手入れをしていた。
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