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自転車世界一周の途中、徳島でまちづくり活動 西川さん

2010年7月30日

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自転車での旅の途中、家に泊めてもらった家族と記念撮影=2007年10月、タイ・チェンマイ

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まちなかキャンパスで働く西川さん=徳島市東新町1丁目

 徳島大学OBの西川昌徳さん(27)=兵庫県姫路市出身=は、自転車で世界を一周する旅の途中。今、徳島市の非営利団体でまちづくりにかかわる広報や企画の仕事をしている。これまで海外で積んだ経験がどこまで生かせるか、試すためだ。来春まで徳島で過ごし、再び旅に出る。

 6月に徳島市の東新町1丁目商店街にオープンした「まちなかキャンパス」。空き店舗を教室に改装し、大学生がゼミや授業のために無料で使える施設だ。運営する団体「まちづくり役場とくしま」で、西川さんは職員として働いている。

 大学を卒業して1年半後の07年7月、世界一周の旅は中国・上海から始まった。就職や結婚にあこがれる自分もいるが「旅をしている自分が一番自然だ」と思った。

 自転車には寝袋、テント、パソコン、カメラ……。重量は60キロを超える。予算はバイトでためた50万円。行きたい国に立ち寄りながら、ユーラシア大陸最西端のポルトガル・ロカ岬を目指した。カンボジアでは孤児院で日本語を教え、四川大地震の災害復興ボランティアにも加わった。

 危険もある。チベットで高山病にかかって倒れ、中国・雲南省のメコン川上流ではおぼれそうになった。毎日が必死。「日本で暮らしてた時は、こんなことはなかった」

 08年12月、ネパール・カトマンズに着いたが、資金が底をついた。迷った末に思い付いたのは、ジーンズを作って売ること。雑貨輸出の仕事で資金を稼ぎ、生地やボタンを仕入れた。職人を見つけても、無断欠勤したり、注意すれば店に来なかったりとトラブル続き。だがデザインにこだわり、約3カ月で75本(1本6500円)を完売した。

 09年12月、インド・デリーに到着。「旅で得たことを整理して人に伝えてみたい」と考え、一時帰国した。東京や兵庫で写真展や講演会を開いて旅の成果を披露し、今年3月末、徳島市へ。感じたのは、活気のなさだった。

 喫茶店で開いた写真展をきっかけに、まちづくり役場の職員に誘われ、徳島で1年間働くことにした。

 約3カ月がたった。「商店主さんたちは、何とか活気を取り戻したいけど、どう行動すればいいか分からないんだと思う」。旅先では、考えるより先に行動する方が良い結果につながることが多かった。折を見て「まずはやってみてはどうか」と提案してみようと思っている。

 徳島ヴォルティスのホームゲームを盛り上げる企画、新町川ボードウオークのパラソルショップ復活……。外国のいろんな街で目にしたにぎわいぶりを思い出しながら、仕事に打ち込むつもりだ。(花房吾早子)

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