ここから本文エリア

現在位置:asahi.comマイタウン東京> 記事

小笠原のサンゴ無許可採取 秋田・男鹿海洋高職員

2010年9月2日

写真

男性職員が小笠原諸島から持ち帰ったというサンゴの一部。9キロ余

 秋田県男鹿市の男鹿海洋高校の海洋実習船・船川丸(約488トン)に乗組員として乗船していた30代男性職員が国内航海実習中に小笠原諸島(東京都)のサンゴを無許可で持ち帰っていたことが分かった。無許可でのサンゴ採取を禁じた都漁業調整規則違反の疑いがある。秋田県教委は事実を把握しながら不問にしていたが、「学校の調査報告を見て、改めて処分を検討したい」としている。

 男鹿海洋高校によると、船川丸は昨年9月14日、生徒や教諭、職員ら計34人で出港。北海道の函館や鹿児島県の奄美大島周辺などを約1カ月かけて航海した。26〜29日には、小笠原諸島の父島・二見港に停泊。非番だった男性職員は二見港近くの砂浜を歩いていた際、高さ20〜30センチのサンゴが打ち上げられているのを見つけ、5個を船に運び、自宅まで持ち帰ったという。

 朝日新聞の取材に、職員は「浜辺にいた島民に『持って帰ってもいい』と言われた」と持ち帰りを認めたが、採取した日時や回数、船内の保管場所については「よく覚えていない」と話した。

 東京都水産課によると、小笠原諸島のサンゴは砂浜に落ちていても、許可なく採取することは、都漁業調整規則違反の疑いがあるという。同課は「世界自然遺産登録を目指す上で、サンゴの管理を厳しくしている。こうした行為は論外だ」と指摘している。

 男鹿海洋高校には今年5月11日、「サンゴを持ち帰った職員がいる」と名指しで情報が寄せられ、学校側が職員に事情を聴いた。その内容を県教委に報告したが、県教委は不問にしていた。斉藤裕義校長は取材に対し、「調べが不十分だった。誤解を生む職員の行為に責任を感じる」と説明している。

 県教委高校教育課は指摘を受けて一転し、学校の調査結果を見て処分を検討することにした。「今後は法律・条例に違反しないかきちんと調べたい」としている。(田中祐也、笠井哲也、矢島大輔)

PR情報

朝日新聞購読のご案内
新聞購読のご案内 事業・サービス紹介

ここから広告です

広告終わり