ここから本文エリア 三社祭、静かに幕開け 復興願って境内で舞2011年5月21日
東京都台東区浅草の三社祭(浅草神社例大祭)が20日、始まった。例年多くの観光客を集める呼び物・神輿(みこし)渡御は、東日本大震災の影響で中止。被災地の早期復興を祈願し、22日まで境内で式典などを行う。周辺には「がんばろう日本」と書かれた提灯(ちょうちん)が掲げられ、控えめな祭りとなった。 三社祭は今年は20〜22日の予定だった。3月11日に震災が発生し、被災への配慮などから、本社神輿や町内神輿の練り歩き、大行列の中止が決まった。 ただ、境内では祭りの雰囲気を感じてもらおうと、20日は神社の巫女(みこ)が平和への願いを込め「浦安の舞」を初めて神楽殿で披露。氏子の浅草中央町会の女性たちもお囃子(はやし)を奏で、観光客から拍手を受けていた。 境内では22日まで、都の無形民俗文化財の「びんざさら舞」や、東京浅草組合の舞踊も披露される。期間中は重さ1トンとされる大きな本社神輿3基を特別に公開している。 土産店の並ぶ仲見世通りでは「少しでも祭りのムードを味わってもらいたい」と19日から、提灯約150個がつるされた。 商店主らによると震災後、仲見世の観光客は激減。大型連休以降は活気が戻りつつあるものの、いぜん外国人観光客は少ない。 仲見世町会の冨士滋美会長(62)は「日本全体が元気になるよう、国内有数の観光地の浅草が元気を出していきたい」と話す。 地元の六つの町会の青年部は22日、震災で都内に避難する子どもたちを招待し、浅草の子どもたちと一緒に楽しんでもらうイベントを企画している。 会場には射的やくじ引きなどのゲームコーナーを準備。子どもたちは遊園地「浅草花やしき」で2基の子ども神輿をかつぐ予定だ。(黒川和久)
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