ここから本文エリア 三朝温泉流「湯治」いかが 13旅館と2病院が提携2010年7月29日
三朝温泉で湯治し、体を癒やしてもらおうと、地元の病院と旅館が提携して新サービスに乗り出した。病院での治療やリハビリの予約を宿泊先の旅館が代行し、健康に配慮した食事も用意する。旅館は集客に期待し、病院には得意とする治療法を広く知ってもらう狙いがある。 サービスを始めたのは三朝温泉の13旅館と岡山大学病院三朝医療センター、三朝温泉病院。受診希望日の10日前までに旅館に宿泊と治療の予約を申し込む。旅館によっては湯治客向けにカロリーや塩分を抑えた献立も用意する。 三朝医療センターでは、温泉プール療法、飲泉療法のほか、100度近い温泉の泥をタオルでくるんで患部にあてる「鉱泥湿布」ができる。東京から来た越智昭雄さん(82)は背中、左腰、右足の付け根に鉱泥湿布を当て、「重かった腰が負担を感じなくなった」と話す。三朝温泉病院でも温泉プールでリハビリが可能。両病院とも診察した医師が必要と判断した場合に治療の一環として受けられる。 すでに千葉、大阪、京都から来た患者が、同サービスを利用して呼吸器系と消化器系の治療やリハビリを受けた。 三朝町と旅館協同組合、病院が温泉を生かした滞在型医療を協議してきた。2009年に試行したところ、予約は即日で定員に達し、首都圏から約40人、岡山県から20人が訪れた。今年3月には中国やフランスなどから記者も訪れ、インターネットで温泉治療について報道した。 旅館側は、治療以外に旅館自慢の温泉や三徳山の観光なども楽しんでもらいたい考え。今後も度々足を運んでもらえるような策を練る。病院側にとっては外来患者増が見込め、温泉による独自の治療法を全国に広められる。 木屋旅館の御船秀社長(56)は「ラジウム温泉のブランド力を高めたい」と意気込む。旅館が用意しない昼食を食べる場所が町中に少ないなど課題もあり、御船社長は「町全体が参画しなくてはいけない」と話している。(西村圭史)
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