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大人向け音楽教室、なぜ人気? 10年前の2倍

2011年5月31日

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譜面を見ながらサックスを練習する深沢春生さん(左)=甲府市丸の内1丁目

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講師の指導でサックスを吹く神沢安行さん(右)=甲府市丸の内1丁目

 大人向けの音楽教室が、山梨県内でも人気を集めている。受講者は、20代後半から定年退職後の時間に余裕のある世代まで幅広い。なぜいま、大人たちは楽器に夢中になっているのか。

■「認知症の予防に」

 甲府市丸の内1丁目の内藤楽器は楽器の販売とともに音楽教室も開いている。

 甲斐市の不動産業神沢安行さん(67)は昨年夏から月3回、内藤楽器でサックスの個人レッスンを受けている。きっかけは自治会の人たちが作ったバンドのメンバーに誘われたこと。言われるまま、初めて手にしたサックスを吹くと音が出て「びっくりした」。

 「今までやったことのない何かに挑戦してみたかった。認知症の予防にもなるかなと思った」。すぐに、中古のアルトサックスを20万円で購入し、レッスンを受け始めた。

■「メリハリある日々送れる」

 甲斐市のインストラクター深沢春生さん(33)は2年前の夏から、サックスを始めた。「30代になって周りの友人が起業したり結婚したり、転機を迎えていた。何かしたいと漠然と思っていた」。偶然店頭で教室のチラシを見て、小さいころから憧れていたサックスのコースに申し込んだ。

 初めての曲はまず自宅で練習する。ひと通り演奏できたらカラオケ店で1人で練習を重ねる。最後は青空の下、公園で演奏を披露する。「年に数回ある発表会に向けて練習することで、メリハリのある日々を送れる」と深沢さんは話す。

 内藤楽器はピアノやサックス、ギターなど大人向けの15講座を開いている。受講者は10年前と比べて2倍近く増えているという。

■漫画やアニメも影響

 音楽教室を担当する同社の志村孝彦さん(55)によると、団塊の世代が大量に退職した数年前から、60代の受講者が増加。さらに、音大が舞台の漫画「のだめカンタービレ」や、高校の軽音部が舞台のアニメ「けいおん!」が流行した影響で、20代や30代の若い世代も増えているという。

 志村さんは「譜面通りに演奏しなければいけないなど、音楽教室は敷居が高いと思われている。でも、基礎から入る子どもの音楽教室と違い、大人の場合は演奏したい曲から入る。気軽に音楽を楽しんでいるのではないか」という。

 昨年秋には、フォークギターコースも開講。「サボテンの花」や「翼をください」などをフォーク世代が好んで演奏するという。

 フォークギターをかじっていた志村さん自身も受講しており、月2回のレッスンを楽しんでいる。「同年代と一緒に懐かしい曲を演奏できるのは楽しい」(真海喬生)

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