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片山克・県高野連会長 |
第91回全国高校野球選手権千葉大会(朝日新聞社、県高野連主催)が10日に開幕する。過去10年、どこも連覇を成し遂げていない「戦国千葉」は今年はどんな大会になるのか。片山克県高野連会長(58)に聞いた大会の抱負や見どころ、投打の注目選手を紹介する。
◇投手
今大会は左右に好投手がそろった。東海大望洋のエース真下貴之は、187センチの長身から投げおろす直球、落差のあるカーブで三振の山を築く本格派左腕。同じくプロ注目の千葉英和の左腕小川龍也は、昨秋に野手から投手に転向後、苦心したフォームで急速に成長。140キロ超の球速とコースをつく投球で攻める。千葉明徳は左の二枚看板の実籾輝幸、森仁志の粘り強い継投で試合をつくる。
右腕は、秋季関東、選抜と経験豊富な習志野の右サイドスロー山田翔太の変化球が安定。西武台千葉の津花康平は昨春からエースで勝負強さが持ち味。木更津総合はスライダーの制球力が増した山口俊邦、直球の球威で押す古川竜也の両右腕が手堅い。140キロ超の直球と多彩な変化球を操る検見川の鳥井翔太、春4強の原動力となった袖ケ浦の高橋大樹も調子を上げている。
◇打者
打撃は巧打者が多い。木更津総合は本塁打20本以上と長打力のある竹垣翔吾が小技をいかした打線を引っ張る。千葉経大付は1番平雄介が攻撃の起点となり、左右に打てる豊崎渉がかえす。習志野は俊足巧打の山下斐紹、選抜で本塁打を放った福田将儀、豊田直樹ら中軸が春夏連続出場のカギとなりそうだ。東海大望洋は勝負に強い中山琢也が中心。1年ながら中軸を打つ地下嘉人にも注目したい。
武藤永介など昨夏のレギュラーが多く残る成田は、切れ目のない打線で点を積み重ねる。小技のきく里見一樹、長打のある大網拓馬を中心に相手のすきをつく機動力のしぶとさが光る千葉明徳、総合力の高い東京学館船橋打線も手ごわい。東京学館浦安は1番野村亮太、中軸東峰剛志とともに打率4割超で長打力のある選手を攻撃の軸に据えて破壊力は抜きんでている。
◇実力伯仲高レベルの争いに
第91回全国高校野球選手権千葉大会の開幕を前に、今年4月に新たに県高校野球連盟会長に就任した片山克・千城台校長に今大会の見どころや高校野球への思いを聞いた。
――会長に就任した感想は
高校時代は岡山県の部員の少ないチームで野球をやっていた自分が、まさか会長になるとは思わなかった。参加校の多い大会を任されることに責任も感じるが、その分やりがいは大きい。野球を通して魅力ある学校作りをするのが目標。
――高校野球の魅力は
損得なしのひたむきさだと思う。一部のトップ校と他チームの実力差はあれど、それだけでは勝負は決まらない。一生懸命練習して試合に臨めば逆転も生まれる。負けるのは悔しいが、マイナスではない。3年間努力したことは必ず財産としてプラスになる。
――今年はまた1大会となるが、優勝争いはどうなりそう
今年はまさに「戦国千葉」。ずば抜けたチームはいないが、実力が競って高いレベルでの争いになるだろう。特にベスト4からさらに2勝するのは本当に大変。優勝候補と言われている高校も気を抜けない。その分、千葉を勝ち抜いた代表は甲子園に行っても活躍してくれる。
――学校統合や少子化による部員不足が深刻だが
少子化もあるが、指導者のなり手がいないことも原因かもしれない。技術やメンタルを学ぶことも大事だが、情熱をもって生徒に向き合ってくれる指導者が生まれてほしい。選手のよいところをのばし、夢をもたせることが大事だ。
――球児、高校野球ファンへのメッセージを
選手たちには、一人ひとりが一生懸命、1点を取りにいって力を出し切ってほしい。そして見に来てくださる方は、そんな彼らのひたむきな高校生の野球を見てほしい。
◇行徳が出場辞退 部員不足で
県高校野球連盟は8日、第91回全国高校野球選手権千葉大会で、行徳が出場を辞退した、と発表した。同校で選手登録後に練習に参加できない部員がいて部員が不足したため。同大会の出場校は174校となった。