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県内にも「NPOバンク」設立を2009年04月09日 ◎市民の力でお金生かす◎ 個人から出資を募り、環境や福祉、地域活性化などの事業に無担保、低金利で融資する「NPOバンク」の設立が全国で相次いでいる。金融機関からの借り入れが難しい市民活動を資金面で支える仕組みで、県内でも「ピースバンクいしかわ」の名称で、立ち上げの動きが本格化しつつある。設立準備会代表の小浦むつみさんに、バンクの意義や現状を聞いた。 ――「NPOバンク」は、普通の金融機関とどう違うのでしょうか 「NPOバンク」はその名の通り、「非営利金融」という意味です。出資者からお金を集めて貸し出す流れは一般の金融機関と似ていますが、違うのは、社会的に意義がある事業なら担保や実績がなくても融資することです。金利も低く抑え、返済しやすいよう配慮します。 その代わり融資先を公開するので、出資側から見ると、お金の行き先が分かる透明性が特長です。資産を増やすという意味での「投資」ではありませんが、自分のお金が自分の納得できる目的のため、いわば「未来への投資」に使われるのが魅力です。 ――県内での設立に向けた動きを教えてください 昨年9月に県内在住の会社員や自営業者、主婦、フリーライター、農家らで設立準備会を結成して、月1回のペースで勉強会を始めました。メンバー以外の市民の参加も募ったり、金融機関の職員も招いたりして、融資のアイデアやノウハウについて意見を伺っています。 3月にはバンクの名称も決まり、準備会メンバーや賛同した市民22人が出資した136万円で今年度、テスト融資を始める予定です。1年間の期間を設定して、融資から回収まで実際に行うことで運営方法の検討、組織づくりなどに取り組みます。 ――バンク設立に携わったきっかけと、これからの課題は 私自身、NPOバンクから融資を受けた経験があります。以前から開いている「フェアトレード」(途上国の食料や雑貨などを労働に見合った価格で売る『公正貿易』)の店を改装して、05年に地元農産物を使ったカフェを立ち上げた際に、東京のNPOバンク「ap bank」から200万円の融資を受けました。メールで事業を説明すると無担保、金利1%で借りることができ、本当に助かりました。 実際の運営では、融資する事業の意義や将来性の見極めなどが課題になると思いますが、地域の中でお金を産み、生かしていく「お金の地産地生」が実現できれば、社会がもっと面白くなると思います。 (聞き手・矢代正晶) 【こうら・むつみ】 1969年、能登町生まれ。97年、野々市町に「コミュニティ・トレード al(アル)」を設立。05年にはバンド「Mr.Children」の桜井和寿さんや坂本龍一さん、音楽プロデューサーの小林武史さんが出資したNPOバンク「ap bank」からの融資で地産地消カフェも開いた。設立準備会(http://piecebank.net/)には昨年の立ち上げ時から参加している。
マイタウン石川
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