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ゆの詩 

【ゆの詩】

接客もみがく美肌湯【北八ケ岳松原湖温泉】

2008年06月06日

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晴れれば露天ぶろから八ケ岳の峰々が見える

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館内は「町の駅」としても利用され、とれたて野菜など地元産品が並ぶ

 標高1270メートルの小海町営「八峰(ヤッホー)の湯」。露天ぶろから、びょうぶを立てたように並ぶ八ケ岳が見える。一帯は70年代からの別荘地帯でもあり眺望が自慢だが、魅力はそれだけではない。やたら長い泉質名(地図下の泉質参照)と、公営や第三セクター方式では珍しいフルサービスの温泉であることだ。

 「炭酸水素塩泉」に分類されるお湯は、全国の温泉でも7%ほどしかない泉質という。4キロ上流の源泉から引いているため途中で炭酸は抜けるが、お湯に溶けている物質は1キロ当たり計1693ミリグラム。単純泉に比べ中身が濃い。かけ流しの湯は「美肌の湯」といい、「アトピーのお客にも喜んでもらっています」と番頭の井上晴正さん(47)。

 源泉は町開発公社が7年前に掘り当てた。財源不足で生かせないでいたが、昨年7月、ようやく日帰り温泉として開業にこぎ着けた。企画段階から計画にかかわってきた町職員の井上さんが心掛けるのは接客だ。27人いる臨時職員に「自分が客だったらどうしてほしいかを考えて動くこと」を徹底する。

 財政難の折、町は人件費を抑えるため、当初は客に入湯券や食券を買って利用してもらうセルフサービスを考えた。これを井上さんが1年かけて説得し、フルサービスの方式に変更したのだという。

 「お客はわがままなものです。それに応えるのがサービスです」
 評判が良く成功していると聞いた温泉施設を経営する埼玉県の社長を訪ねた際、こう助言された。この言葉を頼りに、寝そべるだけで疲れがとれるという岩盤浴を追加。食べ物は地元食材にこだわり、有名ホテルからコックを呼び寄せた。

 開業から5月末で11カ月。利用客は年間目標の13万人を上回り、15万人を超えた。「ヤッホーの湯は地域振興の施設です。こだまのように一度町を訪れた人がまた訪れるようにとの願いも込めているんです」と井上さんは言う。(伊東大治)

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効能 アトピー性皮膚炎などのアレルギー疾患、疲労回復
泉質 ナトリウム・マグネシウム・カルシウム―炭酸水素塩温泉
住所 小海町豊里5918の2
電話 0267・93・2288

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