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ここから本文エリア 中古PC、500台再活用2009年11月08日 通常なら廃棄処分される学校の中古パソコン500台を、1人1台の教師用パソコンとして蘇(よみがえ)らせる取り組みが箕面市で始まる。情報の保存はサーバーにまかせ、中古パソコンを画面閲覧やデータ入力の機能に特化した端末とする「シンクライアント」と呼ばれる手法を使い、パソコンには無償ソフトを入れてコストを抑える。来年4月から実用化する予定で、市は「全国にシステムを広めたい」としてブログでの情報発信も始めた。 箕面市教委は今年度、小中学校20校の児童・生徒用パソコン500台を更新する。古いパソコンをもし廃棄すれば数十万円かかる見込みだった。一方で、各校の職員室にはパソコンが十数台しかなく、学期末には教師が児童の成績管理や学級通信の作成などでパソコンを取り合う姿も。市教委は「捨てるのはもったいない。1人1台の教師用パソコンとして使いたい」と考えた。 ただ、古いパソコンは02年から使用しており、あと数年でどこか故障して使えなくなる可能性が高い。もし教師用としてパソコンを使えば、パソコンのソフトを動かす土台となる基本ソフト(OS)やワープロソフトなどを新しく導入するコストがかかる悩みもあった。マイクロソフト社の「ウインドウズ」「オフィス」を使えば、約900万円かかる試算も出たため、倉田哲郎市長が7月、「コストがかからない案を考えてほしい」と指示していた。 そこで、総務部情報政策担当の那谷進主査が、無償で配布されているOS「リナックス」を使った「シンクライアント」の利用を考えた。パソコンごとに内蔵されたデータ記憶媒体のハードディスクを使わず、ネットワーク経由で一カ所にデータを蓄積するサーバーを使うシステムだ。 「パソコンの故障の8割はハードディスク。一カ所にデータを蓄積するサーバーからOSやソフトを随時引き出す『端末』として使えば、長持ちする」と考えた。データはサーバーのみに保存されて端末に残らず、情報漏出の防止にもなり、メンテナンスもサーバー側で一括してできて作業の効率化にもつながる。 ソフトも互換性の高い無償の「オープンオフィス」を導入。現在ある教師用パソコンは、ウィンドウズもリナックスも両方使えるようにする。 倉田市長は「多くの自治体でシステムの高コスト構造に悩んでいる。これを解決できる画期的な仕組みを他の自治体にも広げたい」と話す。 今後は企業や大学などから技術的なアドバイスを受けて進める予定で、ブログ「箕面市役所Edubuntu日記」(http://blog.goo.ne.jp/minoh_edubuntu/)で事業の状況や技術資料も公開する。
マイタウン大阪
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