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天を衝く 東京スカイツリー

レトロな向島 集う芸術家

2009年08月11日

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アーティストたちとアート展の相談をする樋口雄一さん(中央)=墨田区向島5丁目の工房「鳩ノ目」

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墨田区役所屋上から見た東京スカイツリーの建設現場。強い雨の中でも作業は行われていた=10日午後、関口聡撮影

◆タワーが見えるまちで ただいま105m/610m

 レトロな香りが漂う墨田区向島地区。ここにひかれて集まってきたアーティストたちが、9月の1カ月間、多彩な芸術作品を展示する「向島・アート展2009」を開く。
 このアート展を活気づけているのが、目と鼻の先にある東京スカイツリー(610メートル)だ。最近100メートルを超え、存在感が大きくなってきた。

 「タワーのスケッチ教室を開いてはどう?」「まちに出て句会をやるのもおもしろいね」「地区を回るスタンプラリーを計画したい」

 7月末、国道6号から入った鳩(はと)の街通り商店街にある工房「鳩ノ目」。アート展を仕掛けた商品開発プロデューサー樋口雄一さん(58)は、イラストレーターの加藤龍勇さん(46)、工房の経営者の一人でイラストレーターの長縄キヌエさん(30)と、アート展を盛り上げるイベントのアイデアで盛り上がった。

 「鳩ノ目」は昨年6月、一軒長屋を活用したスペースにオープンした。樋口さんは、「作品を店に置いてくれるアーティストを紹介してほしい」と頼まれたのがきっかけで、向島かいわいに足を運ぶようになった。

 狭い通りや、肩を寄せ合うように立つ家々、軒先の植木……。「あちこちに江戸の文化のにおいや昭和のなごりがある。五感に訴え、芸術作品の題材になる力を持っている」と樋口さん。「ここで何かできる」と直感し、アート展を思い立った。

 9月の1カ月間、協力してくれる6、7カ所のカフェギャラリーや工房に作品を置く。来場者に、アートを巡ってまちを歩いてもらう趣向。これまでに20〜50代の28人の出品が決まった。絵画、イラスト、豆本、ガラス工芸、革製品、陶器と、ジャンルは幅広い。

 風景、材料、イメージが向島や近隣の押上、曳舟地区にちなんでいることが条件だが、初回でもあり、既存の作品が中心になる作家もいるという。

 樋口さんは、タワー完成後も見据える。「アーティストが向島に来ているうちに、地区をテーマにした作品や発想が生まれる。それを商品化したい」。例えばタワーなど地元の風景を描いた絵がポストカードや土産物のラベルになれば、観光客にも作家にも喜んでもらえる、と期待する。

 アート展は毎年1回、同じ時期に続ける考えだ。「地元の人たちとも協力して、まちの活性化につなげたい」と力を込めた。
(小石勝朗)

     ◇

 「向島・アート展2009」の詳細は15日開設予定のホームページ(http://mkjart.blog88.fc2.com/)で。問い合わせは、鳩ノ目(03・6317・4714=月・火曜休み)。

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